鵜の木における芸術クラスについて

ここ、大田区鵜の木は、シュタイナー教育に触れようと思ったら、とても恵まれた土地といえます。

音楽の森を担当してくださる山本真由美先生は、嶺町幼稚園で音楽のクラスを受け持ってくださっています。小学生クラスでもその美しい声を響かせてくださり、天使のようなお人柄で、子どもたちから絶大な支持を得ています。お母さんのいうことをきかなくても、山本先生のいうことならきく、というお子さんも多いのでないかと思われます。

大人になってゆくにつれ、人は耳を閉じてしまいます。子どものころは聞こえていた音がいつのまにか、聞こえなくなっているのです。それはつまり、心が摩耗して、美しいものにたいして、心が動かなくなっていく、ということかもしれません。

ここでは、耳をひらくこと、聴こえない音を聴く、ということを体と、内なる力を動かしながら、教えてくださいます。
音楽の才能を伸ばすといった、そういう物理的なものではなく、心を育てるといえば近いでしょうか。
あたたかく、美しく、清く、人のことを想い、人のためになにができるのか?と自分で考えて、正しいと信じることをなせるような、芯の通った人間になるために、大切なことを、言葉でなく、音楽を通して教えてくださいます。
美しい言葉面だけを並べて指導者ぶる人間は、いくらでもいます。そして、不安だと、すっかり洗脳されて、言うなりになってしまう被害者の多いこと。
山本先生は、そういった浅い人種とは、まるで対局におられます。その生き方すべてが、子どもには必要なものに思えます。
まだまだ少ない、音楽療法士の資格をお持ちです。

1年生のはじめ。
「たいせつなものを探しにゆこう 音楽の森へ」
6年生の最後、たいせつなものの正体がわかります。


言語芸術であるオイリュトミーを教えてくださっているオイリュトミストの中谷三恵子先生は、この界隈では知らない人はいませんね、重鎮というか、日本の宝と言っても過言ではないような気がします。

鵜の木では嶺町幼稚園でクラスを担当されてるほかに、小学生クラス、中学生クラス、それから大人のクラスを複数、受け持ってくださっています。
そして勉強会も主催してくださっています。現在テキストは、「薔薇十字会の神智学」という、シュタイナーの講演記録です。ひとりではとても読み解けないのは、ほかのシュタイナーの書物同様なので、深く、なおかつたのしく解説していただけて、とてもありがたいです。
この勉強会から派生して、昨年健康オイリュトミーのクラスも発足しました。


鵜の木シュタイナー水彩の会は、1学年をひとりの担任が受け持ってくださるという、他でははなかな実現しない贅沢なクラス編成になっています。シュタイナー学校は6年間担任制が多いので、それを踏襲しているといえます。
こどもたちの成長は学年によって大きく異なりますから、低学年でひとつ、高学年でひとつ、のようにクラスをまとめてしまうと、弊害があります。
とくに9歳の危機をのり超えるえるために、3年生は、創世記を描くことで、ちからをもらいます。私の子どもたちも、この時期、先生たちと創世記にはほんとうに助けられ、問題なく成長を見せてくれました。


毎年2月に作品展を隣駅の下丸子で行っていて、ありがたいことに、たくさんのご来場をいただいています。


森の学校は、小学3年生までの期間限定のクラスになります。シュタイナー学校で学ぶように、エポックノートを作成し、手仕事を学び、季節の行事を体験したり(田植え、稲刈り、味噌作りなど)友達と協力して家を建てたりします。
シュタイナー学校に通わせたいけれど、よほどの条件が整わない限り、難しいな、と諦めるおうちがほとんどではないでしょうか。
月に2回、ありがたいことに、シュタイナー学校の授業のいいとこどりをしていただいてます。
HPはこちら
http://mori-steiner.jimdo.com/


このように、鵜の木界隈にはシュタイナー教育に関するクラスが充実しています。ここに挙げた以外でも、素敵なクラスもありますし、セミナーや勉強会もさかんですが、何を信じて、どの先生に師事するかは、ご自分で判断してみてください。

なにごとも、ご自分の目で確かめて、自分の内なる声を聴けたなら、自然と素敵なご縁が結ばれるものだと、私は信じています。

合同説明会を開催してくださる教師会には、幸いにも強いつながりがあり、定期的にミーティングを持ってくださり、力を合わせて、子どもたちのために、よりよいものを求めて、日々、話し合いをしてくださっています。

では、合同説明会で、お待ちしています!